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2011/07/27

気仙沼でPCAT(Primary care for all)に参加して 2

Dmat
朝8時、夕方5時に必ず開催される、DMAT会議。

chick PART1はこちら


DMATとは厚生労働省が発足させた災害医療派遣チームで、
気仙沼市内へ支援に入っている医療従事者すべてが毎朝、夕集まります。

ここで初めて知ったのが、構成メンバーが東大病院をはじめ、錚々たる医療機関から
出張扱い=仕事で派遣されているケースがほとんどだということ。
ボランティア有志からなるPCATは、ある意味、異色な存在でした。その上、鍼灸師の参加もPCATのみ。

初日に紹介を受けたとき、他職種の方から「鍼灸師が来ているのか!?」と驚きの視線が刺さり^^;
鍼灸師はまだまだ認知されていないのだなぁ・・・と痛感するとともに、
リーダーの医師から鍼灸による実績の報告にもまた、強い関心が集まりました。
(この道を開いてくださった、災害鍼灸ボランティアの三輪正敬さんはじめ、先発の鍼灸師、
ドイツから参加して、地元の方に本当に貢献していた松本美由季さんほかの尽力に心から感謝!)

Jmat
ここから必要な薬を持ち帰ります。


じつは、治療と同じくらい、ミーティングに時間を費やし、その回数はなんと1日に5回!
最初はこんなに多くする必要があるのか・・・と感じました。

しかしよくよく考えると、状況は刻一刻と変化し、スタッフも毎日入れ替わりがあり、
誰もが即座に現場に適応することを求められます(よくできたなと今は思います^^;)。、
正確に情報共有すること、「リズム」にのっとって動くことで足並みが揃い、
それが今後の地域医療へスムーズにつなぐための礎になる。
結果的に避難所のみなさんの安心感や信頼になっていくように感じました。

一人でも多くを治療したり、全力を尽くすことも確かに大切なことですが
「最善が最適ではない」とはこのことか・・・とハッとする思いでした。

公/集団だからできること、民/個人ベースだからできること。
いろんな立場の人間がいて、支援が成り立っていくことを知りました。

Photo_4
会議が終わると、気仙沼中学校に戻ります。
奥に見える自衛隊の幌は、なんとお風呂! 湯船も大きく、洗い場もあり、
「とても気持ちいいよー」とすすめていただきました(入れませんでしたが^^)。

Photo_5
仮設トイレ。みなで持ち回りで掃除するので、きれいに保たれています。
しかし、夜間は暗く、教室からトイレまで、少し距離があるので周りを気遣い、水分を控える方も・・・

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下水が機能しないので、たとえばカップラーメンを食べても汁を流せず。
飲み干すしかなく、高血圧がふえている一因ではないかと問題に。

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中学校の校庭に建てられた仮設住宅。家電製品一式が揃い、プライバシーも確保されますが
光熱費が発生し、経済的な自立が不可欠。大半の方が職場を失っている中、とても難しい問題でした。
一人になって自分を見つめる時間が増える分、孤立し、心のケアも重要視されるように・・・

Photo_8
体育館に設置されたスタッフが寝泊り兼ミーティングを行うテント。

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タイのボランティア団体が作ってくれたTシャツ。

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避難所に大切に飾られていた、漫画「ワンピース」の応援メッセージ。

Photo_11
支援物資に書かれた「なにもできないけど大分からおうえんしています」。
何気ないメッセージがうれしいことを知りました。


この被災地での活動を自分なりに消化するのに、時間がかかりました。
笑顔でみなと別れましたが、心の深い部分でいろいろと作用していたようです。

同行スタッフとは寝食も共にするという、わたしの一番苦手とする、究極の集団行動も!

チームで動くことは大丈夫なのですが、プライベートな時間がないと耐えられない性格だと
今までは思い込んでいました。

確かに初日はかなりきつかった・・・^^;
それが日が経つにつれて、元気の源になっていったことに自分自身がいちばん驚きました。
過酷な状況のときこそ、こころが折れそうになったときこそ、一人でそっと心身を癒すのではなく、
みんなとつながっていく方が、より早く回復できる場合もあることを知りました。

人と触れ合うことでストッパーが外れ、自分の中からパワーが湧き出す。
エネルギーをスムーズに流れさせるというのか・・・、わたしにとっては新しいやり方でした。
お互い同じ立場で、お互いにギリギリの状況だったからできたことかもしれません。
これは半強制的な状況にならないと、チャレンジできなかったと思います。


まだまだ思いは尽きませんが、気仙沼の活動についてはここで筆を置きます。
東北のみなさんが、心から笑える、安らげる日が一日も早く来ることを祈りながら

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樂庵 かなざわ
RAKUANのおしごと

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