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2010/08/30

『真夏のオリオン』@根岸米軍住宅

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米軍基地側からみた森林公園の夕日。


前回の記事の続きです。
ベース内の異文化や空気感、食べ物に夢中になり^^、このところないくらい感情が高揚し続けました。
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何かなと思ったら、ポスト!^^  国際郵便扱いです。

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こちらは消火栓。ちょっとしたものがいちいちカワイイのです^^


やがて夕日が沈み始める頃、また違った感情がわいてきました。
施設内のバーに入ってみると、なんともやるせない気持ちになってきたのです。
たまたまにぎわっていない時間帯だったせいもありますが、
一人で空き瓶を並べて飲んでいる姿、古ぼけたビリヤード台。
ミッドセンチュリーといえなくもないのですが、かなりレトロな内装。

設立当時(1947年/昭和22年)は、それは煌びやかなバーだったことが想像できます。
敗戦後の貧しい日本の中で、目の前にある「豊かなアメリカ」。
わたしの祖父母世代はそこから這い上がり、今の日本になり。

そして今、このバーは時間が止まったままの印象さえ受ける。

改めて、基地内を見渡すと、
確かに、ここには必要な設備は一通りそろっているのですが、
確かに、とくに住居地域は日本の住宅事情の何倍もゆったりとしているのですが、
それでも1年365日、故郷を離れ、ずっとフェンスの中で過ごす生活を
実際に自分がしてみたらどう感じるだろうか……、とわたしの妄想は花開き^^;
素の自分に戻ったとき、なんともいえない思いを抱えることも少なくないのかもしれないなぁと感じました。



今日のハイライトとも言えるのが、この後見た映画でした。(盆踊りはどうしたんだー^^;)
上映タイトルは、『真夏のオリオン』

洋画が邦画かも知らずに入ってみましたが
2009年に公開された、第2次世界大戦を舞台にした日本の戦争映画(玉木宏主演)でした。

上映前に現地のCMが入り、日本との違いを楽しんでいたのですが
アメリカ国家が流れたとたん、となりに座っていた老年の紳士が
サッと立ち上がり、胸に手を当て敬意をあらわしはじめました。
軍関係の方か、なにか特別な思い入れがあるのか。


真夏のオリオンは海軍の潜水艦が舞台。
実在の潜水艦長のエピソードをもとに、リーダーとはどうあるべきか、
戦争とはなにかが描かれ、日本語部分は英語の字幕が流れる。

そして、今ここにいるのは、米軍基地の施設。


一瞬、自分が何人なのか、どこにいるのかふっとわからなくなるような
なんとも、なんとも不思議な体験でした。


国籍が何であっても、
どこに住んでいようと、
どんな職業であっても、
あなたとわたしは同じ。一人の人間。

そんな思いが後から後からわいてきました。


映画が終わり、外に出てみると、
すっかり祭りの宴は終わり、撤収モードに。
いつものように基地内警戒体制が徐々に戻っていて
ゲストも無表情で、ザッザと出口に向かっていく様子に
ああ、そうかぁ。ここは日本ではないのだった、と改めて感じるのでした。


いろんな人がいろんな思いで企画した親善BON ODORIだったかと感じますが、
わたし個人的には、アメリカの、ベースの光と影をほんのごく一部ですが体感でき、
また、この後、戦後の日本をじっくり考えるきっかけになりました。

そして、ベースという複雑な背景をのぞくと、
この暑い中、準備をしてくれて本当にありがとうという気持ちになりました。
お礼が伝えたくなり、出口の兵士に「ありがとう」とかるくお辞儀すると
すぐに気づいて、本当にうれしそうにしてくれたことが、わたしもうれしかった。


いつか人と人として出会えるお祭りが生まれる日を願って。



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基地と森林公園を隔てるフェンス。

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米軍基地からみる森林公園の競馬台。

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森林公園から見る競馬台。

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現在地の左手、ぐるりと半周を描く白い空間がベース。
かつて(1969/昭和44年11月23日まで)は森林公園全域もアメリカ領でした。

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